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Baby smoker-BANDS

Baby smoker

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Baby smoker-Member

メロディックパンクを愛して止まない全ての人に朗報!
大阪出身の3ピースバンド、Baby smokerが、3年半振りであり二枚目のフルアルバム『SHOUT OUT YOUR SOULS』を完成させたのだ!! しかも今作は、彼らが1stフルアルバムをリリースしたTIGHT RECORDS(FUCK YOU HEROESやBBQ CHICKENSのドラマーであり、数多のバンドのエンジニアとしても活躍してきたANDREWがレーベル・オーナー)が、PIZZA OF DEATHのレーベル内レーベルとしてリスタートするタイミングの第一弾という、華々しさをまとっている。

「PIZZAとTIGHTは本当にただの憧れだったので、自分達も少しは変われるんじゃないかという期待と、変わる努力をしようという気持ちが増しました」(以下、発言は全てソングライティングを手掛ける中心人物Wattan)と、本人たちの気合いも尋常ではない。
というのも、ここに至るまで、彼らは紆余曲折の数年を過ごしてきたからだ。“西日本最速”というキャッチコピーをANDREWから授けられ、彼らが1stフルアルバム『Cycle of the life』をリリースしたのは、2010年のこと。メロディックパンクの超新星として、期待される存在になっていった……しかし、それから間もなく2011年に、ベースとドラムが揃って脱退。活動休止を余儀なくされる。「出鼻を挫かれるってこういうことなのかって思いました」。
それでも、Wattanは前だけを見続けた。2012年にSugishowとKishimoという現メンバーを迎え入れ、新たなBaby smokerを構築していく。会場限定販売のシングルを経て、遂にこの3人の初めての全国流通音源として放たれる『SHOUT OUT YOUR SOULS』は、その日々の結晶とも言える、美しくも生々しい輝きを誇っているのだ。
プロデュースとレコーディング・エンジニアはANDREW。彼の手掛けた作品を聴いたことがある人ならば、嬉しくなってしまうANDREW節も感じられる。それだけではなく、彼はWattanの精神的な支えにもなったそうで、「おまえのやりたいことは 俺わかってるから!俺はずっとおまえを見てきたんだから」という言葉を掛けられたというエピソードは、聞いているこっちも泣けてくる。
もちろん、ANDREWをそうさせたのは、Wattanの生み出す楽曲や、Baby smokerのバンドアンサンブルが、大いに可能性を秘めていたからだ。
「自分達はこうだよなぁ……とかなくして、純粋にやりたいことを詰め込みまくるってことですかね」というテーマのもと制作された今作は、彼らの潜在的な才能や、蓄積してきた経験が、見事に花開いている。『Dreaming』など、メロディアスでありながら西日本最速と言うに相応しい、彼らのど真ん中な楽曲から、サビの歌声の美しさや突然のアコギなど繊細さが垣間見える、ベビスモの裏ど真ん中な『Ring of wars』、シンガロングあり緩急が付いていたりと、ドラマティックなセンスを感じる『Life goes on』など、アレンジの幅はぐっと広がった。「西日本最速というのはANDREWさんが考えてくれたんですけど、僕は全然最速だなんて思ってなくて、その反発精神の現れです(笑)」と語る、ハードロック並みのスケール感のバラード『Shine and dies』は、特に振り切れている。元々のアコギで曲を作るというスタイルも生かされているが、その進化には、Wattanの歌声の豊かさが大きく関わっていると思う。感情を露わにしながらも、綺麗に歌い上げることで、元来のメロディの良さを引き出しているのだ。「メロディを殺さないようにBPMを落として、別の部分で表現しなくちゃいけないって思い出してからは、歌について沢山考えましたし、意識して歌うようにもなりました」。

ラストの『Birthday』は、その表現力が多彩に発揮された名曲だ。誰もが知っている『ハッピーバースデートゥーユー』からはじまり、ストリングスあり、日本語詞ありと、離れ業が次々と見られる。しかも、タイトルは誕生日ながら死も歌っていて、意味深いナンバーなのだ。そこには、Wattanがバンド以外でも大きな経験をしたことが影響している。「亡くなった親父の曲なんです。それで何で誕生日なんだってことになるんですけど、実は僕と父親の誕生日が一緒の7月21日なんです。親父は去年の6月に亡くなってしまって、その一ヶ月後に誕生日を迎えたけど、これから先、歳を取っていくのは僕だけなんだと思って出来た曲なんですよね」。巡りゆく生と死が、眩しく封じ込められていて、涙腺にトドメを刺されずにはいられない。
《準備はいいかい?  導火線に火をつけよう!》(『Fireworks』)と歌う今作の幕開けと共に、彼らはこれから、勢いよく走りだす。遅れないように、ついてこいよ!

Baby smoker-Member

Wattan(Guitar/Vocal)
Sugishow(Bass/Vocal)
Kishimo(Drums)

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